ねぇ、ギュッてしてよ。
身体、重ねて。side:雨宮 鈴





chapter:身体、重ねて。Side:雨宮 鈴





キス……されているんだ――。




「ん、ん、んっ!!」

頭のてっぺんを固定されて、口角を変えられて、何度も何度も、唇をついばまれる……。


チュッチュッ、ってリップ音が耳をくすぐる。


霧我に与えられるキスが全身にけいれんを起こさせた。

背中がゾクゾクする。


ぐらぐら揺れる視界に身体までどこか飛んでいっちゃいそうで――。


どこか……。

どこか掴まる場所がほしい。


両手を伸ばして霧我の広い背中に手を乗せる。


「ん、む……ぁ」


大好きな人の名前を呼ぼうと口を開けたら、熱いベロが、にゅるって口の中に入ってきた。


「ん、っぅん、ぁ……」

霧我のベロがぼくの口の中の全部を舐め取ろうとしてるみたいにグルグル這っていく……。


「っふ……ぁぅ……」

それでとうとう、ぼくのベロが霧我のベロに捕まっちゃうんだ。


ベロの形を確かめるように舐めて、絡められる。



クチュクチュ。

クチュクチュ……。


どこか他人事みたいに水音を聞く。



だけど、身体が熱い……。


霧我、霧我……。


口は開けっ放しだから飲み込めない唾液が口から出てしまう。


それでも、ぼくは構わずに霧我の背中を離さなかった。



たくさんたくさんキスをされて、下半身が熱を持ってくるのがわかる。


霧我……霧我――。

もっと先に進んでほしい。

キスだけじゃなくて、もっともっと、ずっと先がほしい――。





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