chapter:身体、重ねて。Side:雨宮 鈴 ジクジク痛む穴と、痛みですっかり小さくなったぼく自身。 だけど、霧我に苦しい思いをさせたくなくて、なんとか息を吐いて霧我を受け入れる。 「鈴、好きだよ。すごく好き。離してって言われても、離せない」 ――いい。 離してなんて言わない。 ぼくはずっとずっと霧我が好きだもん。 「霧我……」 もう一回霧我の名前を言ったら、霧我の唇がぼくの口を塞いだ。 「ん……あい、してる……」 「鈴……」 ぼくはまだ高校生だし、愛って何かわからない。 でも、きっとこれがその気持ちなんだと思う。 怒った霧我。 笑った霧我。 困った霧我。 どの霧我もぜんぶひっくるめて大好きなの……。 「ああ、俺も愛してるよ、鈴」 ……嬉しい。 すごく、すごく嬉しい。 ――するり。 また涙が流れた。 だけど、この涙は痛いからとかじゃない。 嬉しい涙。 ――ぼくは霧我を愛してる。―― 心の中で、もう一度言ってみた時だった。 じくり。 ぼくの中で、何かが疼いたんだ……。 「あ、霧我……コレなに?」 霧我自身で触れられた奥の場所。 そこで何かを感じた。 「ココか? 見つけた……鈴が感じる場所。動くぞ?」 「え? あ、ヤダまっ!! やぁあっ」 待って!! そう言おうとしたのに、霧我は止めずにソコばかりを狙って自身で擦ってくる。 |