れんやのたんぺんしゅ〜★
嫌い。 ※r18





chapter:嫌い。







「っひ、あっ、あっ!!」

 放課後の教室。滅多に誰も寄りつかない旧校舎。

 俺、江藤 荘吾(えとう そうご)は、クラスメイトの砂倉 湊人(さくら みなと)を、ところどころ塗装が剥がれ落ちた古ぼけた床に組み敷いていた。

 俺が組み敷く砂倉の色白な肌が赤く染まっているように見えるのは、割れた窓から差し込むオレンジ色の夕日の光からなのか。

 細い両腕は俺の片手で押さえ込めるほど華奢な身体。

 指で摘んでやれば、乳首はツンと尖り、悦ぶ。



「胸だけで感じるなんて、女みたいだな。ここ、もうびしょびしょじゃないか。悦んじゃって」

「っふ、あああっ!!」

 細い脚の間に身体をねじ込ませ、乳首から下肢にある、生地を押し上げている陰茎へと手を這わせれば、自ら流した先走りでじっとり濡れている。

 俺の手に感じた身体が弓なりに反れる。

 砂倉のズボンにあるジッパーを下ろし、ベルトを緩めると、尻の孔にほんの少し指を入れた。

「っひ、いたっ!!」

 女みたいに睫毛が長くて、目が大きいからいけると思ったが、やはり此奴も男だ。さすがに中は濡れないか。


 俺は砂倉の腕から手を引き、ひと息に彼の細い脚を持ち上げ、顔の横に配置させた。

 高々と上がる尻に、あらわになる秘部。

 赤く色づき、とても美味そうだ。

 俺は舌を差し込み、孔をしゃぶる。

「っふ、ああっ、っひ、えと、くんっ、いやあっ!」

 泣き叫ぶ砂倉。だが残念。助けを呼んでもここには誰も来ない。

 指を使って孔をこじ開け、舌で中を掻き回せば、砂倉の中は俺の唾液で濡れそぼっていく。

 襞はヒクヒクと痙攣している。


 ……気に入らない。

 俺の舌も美味そうに食べやがって!

 結局、誰にでも身体をひらくんだろう?




 俺は砂倉が嫌いだ。

 誰にでも笑顔を向け、誰もが嫌がる早朝の掃除だって日直の仕事だって、頼まれればなんだってする。俺は砂倉 湊人が大嫌いだった。

 そして今だって、強姦している俺を殴ろうともせず、ただされるがままだ。

 気に入らない。

 此奴の何もかもが気にくわない。


 怒りがピークに達した俺は、腹立ち紛れにジッパーを下ろし、肉棒を解放する。

 砂倉の孔を見定めて、そのまま一気に突っ込んだ。


「っひ、やっ、やめっ、っひ、った、いたあああっ!!」

 悲鳴と同時に、俺の肉棒を食らう砂倉の孔は美味そうに食いやがる。

 その姿も気に入らない。

 俺は抽挿を繰り返し、砂倉の中を犯す。

 ジュプッ。……ズズ。

 砂倉の孔からは肌がぶつかり合う音と、先走りと唾液が入り交じった水音を奏でる。

 中にある凝りに陰茎が触れたのを感じたのか、砂倉の声は悲鳴から嬌声へと変化していた。

「あ、っひ!! うう、ああっ!! っひぅ」



「誰だ? 誰かまだ残っているのか?」

 チッ。こんな時にかぎって、見回りが来やがった。

 入り口に近い窓付近にいたのは幸いだ。俺は身を低くして見回りに来た先生に見つからないようにした。

 密着する身体。


 おかげで砂倉は、俺を最奥まで迎え入れることになった。


「ん、っふ」

 砂倉の甘い声が俺の耳孔に触れた。

 俺を食っている砂倉の孔が締めつけてくる。

 達してしまいそうになるのをなんとか抑え、俺は唇を噛みしめる。

「っ、静かにしようね。でないと、君がグチャグチャになっているところを先生に見つかっちゃうよ?」

 耳元でそう言うと、速度はゆるめるものの、それでも俺は続けて肉棒を襞に擦りつけ、砂倉を攻める。


「っふ、んぅうう……」


「誰かいるのか? おかしいな、物音がしたと思ったのに……」

 教室のドアが勢いよく開き、先生の声がしたが、それもすぐに遠ざかっていく。


「あっ……」

 安心したのか砂倉の身体から緊張が解けた。


 同時に砂倉の身体が大きく震え、陰茎から噴水のように勢いよく精を放った。

 だけど俺はまだ達していない。砂倉の中で大きく膨れたままだ。

 勢いよく抽挿を繰り返せば、さっき達したばかりの砂倉の陰茎が膨らみはじめる。


「あっ、イくっ、また、イっちゃうっ、あああっ!」


 いい気味だ。

 俺だけを感じて鳴けばいい。


「俺がほしい? 砂倉の中に、うんと注いでやろうか?」

「っふ、っふぅう」


 頷いた砂倉を見届けた俺は、勢いよく吐精し、砂倉の中を汚した。


「気持ちがいいか? もっとあげよう」

 砂倉の尻をさらに持ち上げ、俺の肉棒を深く突き挿す。

「あっ、あっ、えと、く、江藤くんっ!! あああああっ!!」


 自分の精を浴びた砂倉の顔は、嬉しそうに歪んでいた。




 翌日、登校するなり、俺は砂倉に呼び出された。

 昨日、無理矢理抱いたことを先生や親にチクるとか言うんだろうか。まあ、そりゃそうだよな。俺は此奴に強姦を働いたんだから。

「用件はなんだ? 金か?」

 訊ねれば……。


 ……チュッ。

 砂倉は俺の唇を奪った。

「!」


 なに?

 砂倉はいったい、俺に何をした?

 俺は自分の目を疑った。


「江藤くん、すき……」

 砂倉はそう言うと、ふにゃっと笑い、俺の胸にもたれかかった。


 はあ? 砂倉はどれだけ流されれば済むんだろう。

 此奴は馬鹿か?

 まさか、強姦されたこともわかってねぇのかよっ!

「んなっ!! 俺は無理矢理お前を抱いたんだぞ? わかってるのか?」


「うん。だけど僕が困ってる時、いつも助けてくれたでしょう?

背が高くて格好良くて……成績優秀で、先生からも信頼されていて、上級生の女子からもすごく人気な江藤くんが、僕、ずっと好きでした。昨日、痛かったけど、でも、抱いてくれて、嬉しかった。一時の気の迷いでも、僕を異性みたいに見てくれて、嬉しかったから」

 そう言うと、砂倉は眉尻を下げてへにゃっと笑う。

 ……なんだよ。なんでそんな顔で笑うんだ?


 悲しそうに笑う砂倉の顔が見ていられない。


 ああ、そうだよ。俺は砂倉が好きだ。だから他の奴らの頼まれごともへらへら笑って引き受けるのが気にくわなかったんだ。


「気の迷いじゃない」


「えっ?」


「俺も、お前を見ていたから」

 ああ、どうしよう。顔が熱い。きっと顔は真っ赤だろう。俺らしくない。


「っつ、江藤くんっ!!」

「うわわっ!!」

 そっぽを向ける俺に、砂倉は突然飛びかかってきた。傾きかける身体を踏ん張り、飛びかかってくる砂倉の華奢な身体を抱きしめる。



 晴れやかな青空の下。俺は砂倉と一緒に一限目をサボった。



 **END**


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