れんやのたんぺんしゅ〜★
虚偽 ※r18





chapter:ヘタレな彼。※r18




 ◆



「ううっ……」

「お前さあ、まだ泣いてるわけ? みっともない」

「だって! 海也さんの部屋にいるんですよ? 幸せすぎますっ!!」


 だばだばと涙を流しながらそう言う彼は俺の恋人、岬 相太(みさき そうた)。奴は本当に俺と同い年なのか。俺よりもガタイがでかいのに、大きな子供みたいだ。


「泣き虫」

「ううっ!!」

 ボソッと呟けば、やっぱりまだ泣いている。

 日曜日の昼下がり。今日は父さんと母さんは仕事。そして空也はデートと、俺以外、家族みんな外出している。

 そんなだから、俺は留守番を押しつけられた。相太から電話があったのは今朝のこと。留主を任されたから外出は出来ないと相太に伝えれば、「そうですか」と彼が言う。

 電話越しに聞こえたその声がとても悲しそうで、大型犬が項垂れているような光景が浮かんだもんだから、何もないけど良かったらと家に呼んでやった。


 ……のはいいんだけどさ。相太が家に来てから十五分。一向に泣き止む気配はない。


 相変わらず感情を表に出すことを恐れない相太。

 延々と泣き続ける彼を呆れてもいいのに、俺はそんな相太に惹かれている。


「はいはい」

 相太の頭を撫でてやる。


 一向に泣き止む気配のない相太の頭を撫でながら、俺はグラスに並々と注いだ水を飲んだ。

 その瞬間だ――。

「海也さんっ!」

「うわっ!」

 突然俺の体が押し倒され、すぐ目の前にはいつの間に泣き止んだのか、相太の真剣な表情があった。


 何事かと思って瞬きを繰り返す俺。

 固まっている俺を無視して、相太の唇が俺の口を塞いだ。

「好き、海也さんすき……」


 何度も何度も啄むような口づけを寄越し、唇が離れるその合間を縫って、俺への恋心を囁く。


「ん、っふ、おい、待っ!」

 だけど当然、俺はそんな相太の行動に追い着いていかないわけで、頭は混乱している。


「好き、好きっ!!」

「っちょ、何、盛ってんだよっ!?」

 相太が俺の下肢に腰を押しつけ、そこで相太が今どういう状況なのかを知ったわけで……。

 相太の硬くなった一物が俺に触れた。


 いったい、さっきのどこの場面で盛る理由があったのか。俺にはさっぱりわからず、驚きを隠せない。

「ごめんなさい、ごめんなさい。止められないです」


 謝りながら、相太は俺の両手首をひとまとめにして片手で押さえ込み、器用に片手でシャツをまさぐる。


 シャツの中に滑り込んだ相太の手は俺の肌を伝い、乳首に触れた。

「へ? あっ!」

 気がつけば、シャツはめくれ上がり、俺の上半身があらわになっている。


「白くて綺麗な肌だね。小さい乳首は苺さんみたいに可愛い」

 摘まれ、乳頭を円を描くようにしてクリクリとこねられると、そこからじわじわと痺れが生まれてくる。

「っつ!」

 まずい、俺も相太と同じで、中心にある俺自身もゆっくり身をもたげはじめている。


 相太のもたらす行為で、次第に尖りはじめていく俺の乳首を見た相太は、嬉しそうににやりと笑う。

「こっちも美味しそう……」


 そう言った相太は、本当にさっきまで泣いていた彼だろうか。

 目の奥には炎が宿っているように見える。

 子供のようなあどけない姿は消え、代わりに現れているのは、獰猛な肉食獣そのものだ。

 片方の乳首を口に含まれ、甘噛みされた。

「っひ、あっ!」

 俺の下肢が疼く。

 乳首を相太に舐められ、責められると、腰が揺れた。


「気持ちが悦い? ここ、濡れてる……乳首で感じたの?」


 疼く下肢には相太が言ったとおり先走りが流れ、デニム生地を濡らしていた。


「っひ、っ言うなっ!!」

 恥ずかしくて首を振れば、相太にクスリと笑われた。

 くっそ、相太のクセになんだよ!!


 恨みがましく睨めば、乳首を弄っていた手がジッパーを下ろし、俺の陰茎に触れた。


「っひ、あっ!!」

 生あたたかな感触と、俺を戒める手の動き。すべてが俺を支配していく……。


 気がつけば、俺の手は解放され、俺自ら相太の後頭部に移動していた。

 陰茎を弄っていた手が俺の尻に回る。

 滑りを帯びた骨張った指が、孔に侵入してきた。


「っひ!」

 はじめは違和感があったものの、少しずつ解され、奥を進んでいく指は、ある一点に触れた。

 そこが何なのか知っている俺は、もうこれから乱れることしかできないのを理解した。

「やっ、相太のクセにっ!!」

 そこを責めるとどうなるかなんて、なんで知ってるんだよ!


「睨んでも逆効果ですよ?」

 相太は挑戦的に笑みを浮かべると、執拗にそこばかりを擦りはじめる。

 中から水音が聞こえてくる。

 これはさっき、俺が放った先走りだ。中で生まれたわけじゃないのに、感じる箇所を擦られれば、中で濡らしているかのように聞こえてくる。


「中、蕩けてきましたよ?」

 中を弄る指は気がつけば一本から二本に増えている。

「っひ、そこ、や、擦らなっ、ああっ!!」

「さっき俺が頭を撫でてくれたみたいに、俺もたくさん撫でてあげますね?」

 二本の指で交互に休む暇なく中を擦られれば、もう喘ぐしかできない。


「やあっ、ああああっ」

「涙目になっちゃって、すごく可愛いです」

「っひ、あっ」


 先走りが溢れている。


「……海也さん、挿入(い)れたい。ダメですか?」

「な、で……」

 今さらだろう? ここで訊くなよもう!!


 ムカついて睨む。


「そんなこと、訊くなよっ!!」


「ごめんなさい、ごめんなさい」

 相太は俺から手を離し、反り上がった太い相太自身をジーンズから取り出した。

 指の代わりに押し当てられた相太は、指とは比べものにならないくらいとても太く、硬い。


 何度も謝りながら、俺の内壁を掻き分け進んでいく……。

「っひ、あっ、謝んなっ!!」

 やがて最奥へと辿り着いた相太は、俺の腰を持ち上げた。

 自ら放った先走りを涎のように垂れ流し、反り上がっている俺の陰茎の後ろ。そこを相太が貫いているのが見える。


「揺らして良いですか? もっと俺で擦りたい」


「もう、訊かないでっ、おねが、もっと突いてぇええっ!!」


 すっかり相太に溺れてしまった俺は、恥ずかしいという気持ちも忘れ、懇願した。

 もうどうにでもなれだ!!


「可愛い、可愛いっ!!」

「っひ、あっ、あっ、ああっ!」

 深い抽挿を繰り返され、俺はもう、喘ぐしかない。

 開きっぱなしで唾液が垂れ流しの俺の唇に、相太はキスを寄越す。


「っふ、ん、っふ、ぅあああああっ!!」


 最後の深い突き上げに、俺は果て、同時に相太も俺の奥に精を注ぎ込んだ。



 その日、相太があなどれないことを知ったのは言うまでもない。



 **END**


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