れんやのたんぺんしゅ〜★
夕暮れの朱よりも※r18





chapter:なんでどうしてこうなった? ※r18






 両想いになったそれから後、俺は荘間に逆らうことができず、授業にも顔を出している。

 まあ、何もかもを荘間の言うとおりにするのは癪だから、髪はやっぱり金色だし、耳のピアスは外していないが、他校とも合わせての喧嘩は、自分からふっかけることも止めたし、煙草だって吸っていない。

 先公には相変わらず煙たい目で見てくるけど、それは構いやしない。



 で? なんで俺は今、こうなってるんだ?


 今は一時間の昼休憩。俺たち以外、誰もいない屋上には、時々、雀の囀(さえずり)が聞こえる、のどかな昼下がり。


 俺の目の前には、成績優秀な恋人――荘間 拓人(そうま たくと)がいる。

 着崩した制服を中途半端に脱がされ、上半身が剥き出しだ。

 それどころか、俺は今、新たな問題に直面している。

 いったいどんな問題かというと……。


「おい、何をっ!?」

 両足を開かされ、その間に奴の身体がパズルのピースみたいにがっちり填っている。

 ジリジリとズボンのジッパーが下ろされる音が聞こえたかと思うと、下着ごと布が消え、見えたのは俺の陰茎だ。

「君が欲しい。抱きたい」

 荘間は熱っぽくそう呟き、ポケットからチューブを取り出した。――かと思えば、剥き出しになった尻の孔に突っ込んできた。

「なっ、っひ!!」

 チューブが潤滑剤だと知ったのは、孔にクリーム状の滑ったものを入れられて少ししてからだ。

 尻孔の中にクリームが入ってくる。

 荘間は俺をここで抱くつもりだ。

「ちょっ、待っ! っひ!!」

 うそだろうそだろうそだろ?

 狼狽え、待ったをかける俺に、荘間は空いている方の手で俺の陰茎を握った。

「ちょっ!!」

 弱みを握られ、動けないのをいいことに、荘間の手が俺を扱く。


「っん……」

 じわじわと快楽が押し寄せ、陰茎を握る荘間の手が動くごとに、先端からは先走りが流れはじめる。

 ……ジュクジュク。

 淫猥な水音が弾き出されていく……。


「あっ、荘間! そうまっ!!」

「……君(きみづか)、可愛い」

 耳元で名前を呼ばれ、腰が跳ねる。

 そんな中、荘間は頃合いだと思ったのか、チューブの中に入っていた潤滑剤をより奥に滑り込ませようとするらしい。荘間の指が侵入してきた。


「痛っ!」

 どうしようもない異物感が俺を襲う。

「前に集中して……」

 そうは言ってくれるが、荘間が指を挿(い)れている孔は、本来排泄する場所であって、受け入れる場所じゃない。異物感も痛みがあるのは当然だ。――にもかかわらず、荘間の指は俺の中をより深く侵入してくる。

 クリームの粘液が中にあって気持ち悪い。

 荘間の指が動くたび、中にあるクリームが入ってくる空気と一緒に、ヌプヌプと音を出す。


 だが痛みとは別に、何かが湧き出てくるのを感覚を感じた。


「っひぅ……」

 痛みよりも快楽の方に意識を向けるものの、それでも中をえぐられるような痛みは消えない。

 ……それなのに……。

「っひ、そこっ!!」

 ある一点。荘間の指が俺の中を攻めていると、俺の中で何かが弾けた。

 地面からビクンと腰が浮く。


「悦いの?」

 クスクスと笑う荘間の声が、俺の羞恥を煽る。

 狙いを定め、執拗にそこばかりを擦ってくるから堪らない。

「っひ、ううっ!!」

 陰茎を擦られるよりも強烈な快楽。それが俺を襲う。

 おかげで、荘間が俺の陰茎を扱くその度に、いやらしい水音がよりいっそう生まれていく。

「気持ちが良いんだね、蜜がたくさん出てる」


 荘間の言葉に自分の下半身を見下ろせば、指を挿れられた孔が開閉を繰り返し、美味そうに咥えているのが見える。

 そして大きく膨らんでいる俺を握る荘間の指からは、絶えることのない湧き水の如く、先走りが勢いよく飛び出す。

 これはまるで、指を挿れられて悦んでいるみたいじゃねぇか!!


「ううっ、っぐ……」

 なんだよこれ!!

 こんなの俺じゃねぇっ!!



「地面に大きな水たまりができているね。水浸しだ」


「言うなっ! やっ!!」

 ――恥ずかしい!!

 女じゃあるまいし、中で感じるとか恥ずかしすぎるだろ!!

 荘間から顔を逸らしても、感じる度合いは同じで、やはり荘間を意識してしまう。

 というか、何言ってくれてるんだよ!!

 荘間ってこういう奴だったっけ?

 恥ずかしすぎる!!


「そう、ま……」

 しかも俺は、女みたいに媚びてるし。

 涙目になっているのが分かる。


 マジ、こんなの俺じゃねぇ!!



「ごめん、中が僕の指に馴染むまでって思ったんだけど、君怩ェ可愛すぎて我慢できない。挿れるね」

 俺の中にあった指が消える。荘間は俺の意見を無視して喉を鳴らし、俺の腰を持ち上げた。

「まっ!」

 抗議しようとした直後――指なんかよりも比べものにならない太いものが俺の孔を突き刺した。

 痛いどころじゃねぇ! 肉が引き裂かれるようだ。

「う、っひぅうううっ!!」

 さっきまであった熱が引き、快楽が消えていく。

 俺はすっかり元気を失い、萎えていくのが見なくても分かる。

 だが、苦しいのは何も俺だけじゃない。

 俺の中に突っ込んでいる荘間も、締めつけられる内壁で身動きが取れないんだ。


「力を抜いて」

 んなこと、簡単にできるかっ!!

 中にある荘間を締めつければその分、内壁が雄を縛り、荘間の存在が強調される。そうなると、俺の内壁はより強く荘間を感じて強く締めつけ、おかげで貫かれる痛みが増す。


「っぐぅっ……」


 あまりの痛みに俺を組み敷く荘間に助けを求めれば、彼は俺を宥めるようにして頭を撫でてくれる。

 そうしてくれたら、ほんの少し、痛みがマシになったと思うは何故だろう。

 俺は、俺を貫く荘間を締めつける内壁を緩めようとできるだけ息を吐き続ける。

「っひぅ……」

「そう、そのまま、静かに息をして」


 荘間の雄に貫かれ、さっき指で感じた箇所まで到達した。

 奴の亀頭がそこに触れる。そうなれば、俺の身体はふたたび熱を持ち、強烈な快楽に誘われる。

「っ、はっ!!」


 俺の陰茎は反り上がり、途絶えたと思った先走りが流れ出す。


 ……ヌプッ、ヌプッ。

 俺の中に注ぎ込まれたクリームが何度も抽挿を繰り返す荘間の雄に刺激され、恥ずかしい音を奏でる。

 その音さえも俺を煽る。

 荘間を受け入れている孔の前で元気に勃ち上がっている俺が見えた。先端からは二度、三度と、勢いよく先走りが飛び出て、荘間の制服を濡らしていく……。

 ざまあみろ。いい気味だ。

 俺ばっかりやられるのは癪だから、もっと濡らしたいとそう思った。

 そんな俺はいつもの俺じゃねぇ。

 だが、このままじゃマズイ。

 まさか初めての体験で吐精するとか、男としてのプライドっていうもんがある。


「そこ、ばっかり、こするのっ、やめっ!! 出るっ!!」

 首を振り、なんとか快楽を遠ざけようとするものの……。

「ここ?」


 荘間はやっぱり意地が悪い。俺が嫌だと言っているのに、そこばかりを荘間の屹立で執拗に擦りつけてくる。

「っひ、ぅああああっ!!」

 感じすぎた俺は追い詰められ、それ以上は何も考えられなくなった。ただ感じるままに腰を振り、互いが果てるまで荘間を受け入れ続ける。


「赤い舌が出てるよ? 唾液を濡らして喘ぐ姿もまた……」

 もう一度、ゴクンと唾を飲み込んだ荘間は、俺の唇を自らの口で塞いだ。

「っふぅうう」

 中を貫かれながら、互いの舌が絡み合う。

 俺は荘間の背に腕を回し、甘い口づけと抱かれる快楽に酔いしれた。



 ――……。

 ――――……。


「君怐A可愛い」

「…………っふ」

 ――俺、なんでこうなったんだろう。

 俺が荘間よりも少し早く果てた後、荘間も後を追い、俺の中に吐精し終えた今――奴は剥き出しの肌にキスの雨を降らせてくる。

 絶え間なく落とされる口づけから生まれ出たリップ音が俺の耳を刺激する。

 その柔らかい口づけの感触が――リップ音が――心地良いと思うのは、もうどっぷりハマった証拠だ。


「可愛いなあ、本当に……」

 可愛いとか、マジ勘弁。

 俺は先公さえも恐れる不良だ。

 それなのに、荘間は俺を簡単に懐柔してくる。



 あ〜、もういいや。どうにでもしてくれ。


 俺はただただ青空を見上げ、荘間から与えられる甘い口づけに酔いしれた。



 **END**


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