れんやのたんぺんしゅ〜★
ひと夏の恋※r18





chapter:可愛い恋人 side:ibuki※r18







「一颯(いぶき)さん、おかえりなさいっ!!」


 仕事から帰宅するなり俺の胸の中にダイブしてきたのは、俺の恋人、藍原 司(あいはら つかさ)。

 黒髪に大きな目が印象的な、年相応の青年。

 彼は大学生で、ほんの少し前までは俺とは無縁の子だった。

 それというのも、司には恋人がいて、俺が入る隙がなかった。司は恋人の彼を好いていて、はにかんだ笑顔を見せていた。司にとって彼は絶対的な居場所だと思ったから、俺は自分の気持ちを押し殺し、恋心を忘れようとしていた。

 それなのに彼の元恋人は最悪だった。あいつが――俊征が、こんなに意地らしい子を捨てるから……。


 俊征との出会いは、同じ性癖を抱えた者たちが集うバーだ。大学生の恋人のことを話し、自慢していたのがきっかけだった。

 恋人のことを楽しそうに話す俊征に、いつの間にか俺は顔も知らない相手に恋心が芽生えていた。

 そして、彼を街中で発見し、隣にいた司に一目惚れをした。

 一生、この恋は叶わない。そう言い聞かせ、過ごしていたのに……だが、事態は変わり、司は俺の隣にいる。


 俊征は、甘えてこない司に可愛げがないと言っていたが、そんなことはない。俺が会社から帰宅するやいなや、こうして子犬のように尻尾を振って抱きついてくるのだ。

 俊征が司に甘える隙を与えていなかったのが問題ではないだろうか。

 とはいえ、思い続けた司は今、俺の腕の中にいる。奴に教える義理はない。


「司……」

 顎を持ち上げ、頬を赤らめた可愛らしい顔を上に向かせると、赤い唇に吸い付く。俺の唇が、彼の口を塞ぐ。

「……っふ」

 甘い声が聴覚を刺激する。


「やっ、まって。仕事、疲れてるでしょ? ご飯に……」

 身を捩るようにして俺の腕から逃れようとする司。

「司が欲しい」

「っは……」

 逃がしたくなくて耳元で訴えれば、どうやら腰が砕けたらしい。全身の力が抜け、俺に寄りかかった。

 司を横抱きにすると自室へと消える。



 煌々と電気が点いている明るい部屋で、俺は司の服を脱がせた。

 力なくベッドに横たわるのは一糸もまとわない、綺麗な肢体。

 艶やかな肌が目に入る。そうなると、俺はもう獰猛な肉食獣になり果てる。

 司の胸にあるふたつの突起を交互に啄み、下肢に手を這わせて陰茎を包み込む。


「っひ、ああっ! 」


 身をくねらせ、与える愛撫に感じる司は可愛い。つい一週間前、初めてだったとは考えられないほど、艶めかしい。


「っは、もっ、やだあっ! はやく、ちょうだい……」


 大きな目に涙を浮かべ、懇願する司が可愛い。もっと意地悪をしたくなるが、俺も司が欲しくてたまらなかった。

 ベッドサイドにある引き出しから潤滑剤を取り出し、引き締まった蕾の中に指を差し込む。

 慣らしてやろうと指を動かせば、難なく俺の指を飲み込んでいく……。

「んっ」

 司の引き締まったそこ。本来は受け入れる場所ではない蕾は、だが柔らかいのは何故だろう?


「司?」

 自ら蕾を解したのか?

「っつ!! 我慢、できなくて……」

 俺が訊ねれば、彼は大きな目に涙を浮かべ、恥ずかし紛れなのだろうか、俺の首筋に朱に染まった頬を擦り寄せた。


「早く抱いて、お願い。一颯さんが欲しい」

「今度、蕾を弄っているところを俺に見せてくれたら……」

「っそ、それは……」

「そう、ダメなの?」

 司の可愛い陰茎から手を離し、蕾から指を引き抜こうとすると――。

「やっ! するっ!! だからっ!!」

 俺の指を咥えた内壁が締まり、俺の言うとおりにすると懇願する。


「そう、良い子だ」

「っは……」

 俺は内心ほくそ笑んだ。

 すっかり高ぶった陰茎を戒めから解き放ち、魅惑的な蕾を貫く。


「あああっ! おっきっ、あついっ!!」

 俺に貫かれ、嬌声を上げる。

「っひ、あっ、あっ、あっ!!」

 何度も突き上げを繰り返し、司を貪る。

「好き、一颯さん、好きっ!!」


 俺に抱かれ、愛を告げる彼は可愛い、俺の恋人。



 **END**


- 63 -

拍手

[*前] | [次#]
ページ:

しおりを挟む | しおり一覧
表紙へ

contents

lotus bloom