れんやのたんぺんしゅ〜★
傷※r18





chapter:








「うっ、っひ、っく」

 ボクはまだ泣き止まない。

 どうしよう。泣き止まなきゃ邪魔って思われる。

「いい加減、泣き止んでくれね? 俺、迷惑なんだけどさ」


「ごめ、なさ……」

 ほら、怒られた。迷惑だよね。

 そう思うと、余計に涙がこぼれ落ちる。

「そうじゃなくてな……手、出しちまいそうになるんだよ」


「えっ?」

「だから、早く離れてくんない?」

『手を出す』

 そう言われても、どうしてだろう。ボク、怖くない。

 この人は、ボクを叩かないって思ったからかな。

『一目惚れ』そう、言われたからかな。


 ボクが、ギュってしがみついたままいると、顎を持ち上げられた。


「ん、うっ」


 嘘! キスしてる。

 だけど、全然イヤじゃない。

 ボクは両腕を腰に回したまま、離れないでいると、……。


「ん、っふ」

 今度は、ボクの口内に、彼の舌が侵入してきた。

 ボクと舌が絡まった……。

 背中がゾクゾクする。


 ボクも夢中になって彼と舌を絡ませる。


「おい、流されてるんじゃねぇっ!!」

「ひゃんっ!!」

 さっきまで、ずっと初めてのキスをしてくれていたのに、思いきり突き飛ばされてしまった。


 どうして?

 気持ち悪かった?

 ボクとは、一緒にいたくない?


 だけど、ボクは……一緒にいたいよ。

「あ、やっ、いやっ!! 側にいてっ!」


 どうしよう。ボク、貴方のこと、好きになっちゃったかもしれない。


「っつ、だああああああっ!! 俺にどうしろって言うんだよコレ!! 襲っちまうぞ?」


 襲う。きっとそれは、暴力じゃない。

 かまわない。貴方なら、ボクは……。

 だから、ボクは、つま先立ちになって、彼の薄い唇にキスを落とした。

 そうしたら、突然、ボクの視界がグルンって回った。


 地面は固くて冷たいコンクリート。

 ボクは、彼に押し倒された。


 でも、柔らかい布が敷かれていて、ひんやりしていない。

 仰向けにされて、夕日が見える。


 綺麗な夕日と重なる、彼の顔。

 傷の跡が、なぜか、とても優しく見えるんだ。

「もう、どうなっても知らねぇからなっ! 嫌なら全力で俺から逃げろ!」

 逃げない。

 だって、ボクは、もう、貴方の本性を知ってしまった。


 優しい、本性を……。

 だから、逃げないよ。


 何をされるのかは、なんとなくわかる。

 でも不思議と怖くない。

 それはきっと、ボクを守ろうとしてくれた彼だから。


 ボクは両手を首に回し、逃げないことを行動で示した。


「ったくもうっ!!」


 彼は小さく舌打ちをすると、ボクのズボンに手をかけ、下着ごと脱がせた。


「ん、あっ!!」

 引き千切られたボタンは、カッターシャツから胸が覗き、ズボンや下着さえも脱がされ、ほとんど何も着ていない状態。


 恥ずかしくて声を上げると、

「体から力抜いて。できるだけ、優しくする」

 息を潜め、彼はそう言った。


「……ん」

 コクンと頷き、両足を開く。


 ポケットから何かクリームみたいなのを取り出し、後ろの孔に、塗り込んでいく。

「っふ、んっ」


 痛いのに、それだけじゃなくて、なぜか体が熱くなる。

「もういいか……」

 彼のたくましい陰茎が、孔に触れるのが見えた。


「あっ!」

 大きくて、入りきらない。

 ギュッて目をつむったら、ボクの陰茎が触られた。

「ちっせ、可愛い」

 コシコシと擦られれば、先走りが流れはじめた。


 ジュクジュクと、水音が聞こえる。


 ……恥ずかしい。


「そのまま、力、抜いて」

『力を抜いて』

 そう言われても、簡単にできないよ!

 でも、そうしなきゃ、ものすごく痛いことも目に見えている。

 だって、ボクの後ろで彼を受け入れるから……。



 言われるままに、頑張って力を抜けば――。


 ズブブッ!


「っふ、あっ、やっ、あああああっ!!」

 勢いよく、彼が中に押し入ってきた。

「っあ、あああっ!!」


 大きい陰茎がボクの孔が広げ、突き進む。


 痛い。

 だけど、彼はきちんとボクの陰茎に触れてくれて、痛みだけじゃない快楽を与えてくれる。

 だからボクは、『痛い』と言わず、背中に腕を回す。

「ごめん、ごめんなっ!」


 ボクの最奥を目指して押し入りながら、何度も謝る彼。

 その姿が、どこか可愛く思える。

 ボクは首を振り、両足を彼の腰に絡めた。


「いくら人気がないっていっても、こんな場所で初めてを奪っちまうなんて。ムードもへったくれもねぇな、ごめん」


 深い抽挿を何度も繰り返され、抱かれた後、彼はボクの身なりをきちんと正してくれて、今。目の前で土下座しています。


 なんか、ボクよりもずっと背が高いはずなのに、ものすごく小さく見えるんだ。



 あやまらなくていい。
 だってボク、貴方が好きです。

 きっとこういうことだよね。


 ボクは、土下座する彼に抱きつき、ただ微笑んだ。



 **END**


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