chapter:赤ずきん~弱虫オオカミ ……それだけじゃなくって、ボクの口に苦いものが飛び出た。 「や、もうっ、離してっ!! 出るからっ!! こんな、咥えて汚いだろっ!?」 ボクの口の中で、どんどん膨らんでいく赤ずきんくん自身。 もうすぐイくっていう意味なんだろう。 う〜ん、でもね赤ずきんくんのは汚くないよ? それを証言するため、ボクは赤ずきんくんの果実を含んだまま、思いきり吸った。 ストローでジュースを飲むみたいにして、じゅるるって……。 ちゅうううううっ。 「やあっ、吸うなっ、ばか狼っ!! ああああああっ!!」 果実を思いきり吸うと、鈴口から蜜が流れ込む。 喉の奥まで放たれて――。 ゴクン。 飲み込んだ蜜は、やっぱり苦い。 でも、それが赤ずきんくんが放ったものなら、それも愛おしい。 赤ずきんくんの力が入っていた腰は、砕けたみたい。 ビクビクと小さくけいれんしている。 「あ、はっ、あふ……ばかぁ……飲む、なよっ、ううっ」 恥ずかしいのかもしれない。 赤ずきんくんの目には涙が溜まってた。 いつも勝気な赤ずきんくん。 その彼をボクが泣かしてしまったんだと思えば、ちょっぴり罪悪感が生まれる。 「ごめんね、泣かすつもりなんてなかったんだ。ただ、赤ずきんくんは汚くないって、そう言いたかったんだ」 ボクは、下にいる大きな涙を溜めている赤ずきんくんの両目尻にキスを落とした。 |