*恋色童話集*




chapter:赤ずきん~弱虫オオカミ





「なんでもねぇっ!!」

フイッ。

尋ねれば、赤ずきんくんはそっぽを向いてしまった。


それなのに、後頭部に絡みつく腕の強さは変わらない。

それに、さっきよりも顔が真っ赤だ。


もしかして、照れてるのかな?

かわいいなぁ〜。

どこまでもそうやってボクを刺激する赤ずきんくん。


ニヤニヤが止まらない。


身体を少し下にずらして、赤ずきんくんを覆っているズボンを取り外す。


下着ごと、長くて細い足から引っこ抜く。

見えたのは、ボクと同じように反り上がっている、赤い果実だ。


窓から差し込む、お日さまがあるからよくわかる。

ふっくらとした長細いその果実の先端からは雫が流れていた。


うん、こっちも美味しそうだ。



ボクはゴクンと唾を飲み込み、赤く濡れそぼっている果実を口に含んだ。


「はっ、や、ちょっとろう、おまっ、なにしてっ!!」


赤ずきんくんが息を飲むような、お腹の動きがわかって、ボクはちょっと視線を傾けた。


なにって、そんなの赤ずきんくんを味わってるんだよ?

だけど口を動かしてみても、かわいい赤ずきんくんがボクの口の中にあるから、うまくしゃべれない。


むぐむぐっていう声しか出なかった。

「あ、っちょっ、バカッ!! 咥えたまましゃべろうとすんなっ、やぁっ!!」


『ごめん』って口を動かしたら、また赤ずきんくんの腰が跳ねた。





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