*恋色童話集*




chapter:赤ずきん~弱虫オオカミ





赤ずきんくんと一緒に達した後、ボクは約束どおり、こうして赤ずきんくんに耳を触られて、頭を撫でられて、尻尾を握られています。


無防備なこの人が、ボクの好きな人。

そして恋人。


ボクはゴロゴロと喉を鳴らして、赤ずきんくんの腰に手を回した。

うん、ボクも幸せだよ。





――翌朝。


「お前、オオカミ族のクセに弱いのな!!」

「弱虫が!!」


「うわああんっ、やめてよっ、うええっ!!」


人さらいを退治したのはボクなのに、誰も信じてくれなくて、だから結局、弱虫オオカミなこのボクです。


またみんなにイジメられ、叩かれてますっ!!


「痛い、やめてよっ、うええええっ」

「泣き虫嘘つきオオカミが!!」


「ごるあああああっ!! てめぇら、また俺の狼をいじめやがって!!」

「うわっ。凶暴赤ずきんくんだ!! にげろっ!!」


ボクをイジメるみんなが去っていく代わりに、やって来るのは赤ずきんくん。


ボクの大切な恋人。


「あ〜、またやられて……。お前もう、俺の側から離れんの禁止な」

そう言って、抱きしめてくれる赤ずきんくん。


前と同じ立場のように見えるけれど、でも二人きりになったら……。


「あ、あんっ、狼っ、も……お願いっ」


かわいく鳴くボクの赤ずきんくんになっちゃった。


「赤ずきんくん、すごく好き」

赤ずきんくんの身体の中にボク自身を沈めながら口づければ、熱い舌が絡んできて、ボクの想いに応えてくれる。


「ん、っふ……んっ」


かわいいなぁ、ほんとにかわいい。




ボクはニヤニヤしながら、こうして毎日を過ごしています。





◆赤ずきん~弱虫オオカミ。END◆


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