chapter: 僕って本当にクライドが好きなんだなってつくづく思い知らされる。 「フラン!」 「クライド、クライド」 ああ、クライドが僕の髪を撫でてくれている。 嬉しい!! このまま、前みたいにギュってしていて欲しい。 クライドの身体と引っ付いちゃうくらいに、ずっと……ずっと……。 願いを込めてしがみついていると、クライドはやっぱり僕の背中に回した腕の力を弱めた。それからゆっくり引き離す。 ねぇ、どうして? 僕のこと、好きじゃなくなったの? いやだ。 そんなの嫌!! 「クライド、どうして?」 僕は負けじと背を向けるクライドにしがみつく。 「用事があるんだ」 そんなセリフ、もう聞き飽きた。 「用事用事って、いつもそう言う。僕だってクライドに用事があるんだもん!」 こうしてずっとクライドとギュっとしあうっていう大切な用事が――。 「フラン、あのな」 ため息つかれた! |