chapter: だけどクライドは僕の声を気に入ってくれているみたい。クライドの舌が僕の唇を割って入ってくる。 僕、クライドとこういうキスをするのも好き。 心臓がドキドキして、胸がキュンってするの。 僕もクライドに負けじと舌を伸ばして絡ませあう――。 クライド……。 好き。 大好き。 僕はもう何も考えられなくなっちゃって、クライドとのキスに夢中になる。 お腹の奥がムズムズする。 クライド……。 僕はクライドを求めてお腹のあたりをクライドの身体にぴったりとくっつけた。 その途端だ。 クライドは僕を引き剥がした。 なに? 何が起こっているの? 突然のことで頭が回らない。 「フラン! もういいだろう? 俺は忙しいんだ」 僕が呼吸を繰り返すその間に、クライドはそう言った。 だけどクライドだってさっきのキス気持ちよかったって思っているよね? 「クライド、どうして? 嫌いになったの?」 胸が痛い。苦しい。 「違う! 俺は!!」 「僕、クライドともっと近づきたいの。そう思うのはいけないことなの?」 ポロポロ涙が零れてしまう。 |