chapter: クライドと対等になるために、もう泣かないって決めたのに……。 グスグスとみっともなく泣いていると、僕の手がクライドに捕まった。 僕にはない両足の間に導かれる。 そこには大きな塊があった。 びっくりして顔を上げれば、クライドは苦しそうな顔をして僕を見下ろしてくる。 「どういうことか判るか?」 わからない。 素直に首を振れば、今度はクライドの腕が僕の背中を引き寄せた。それからお尻のところに移動する……。 「あっ!」 声を上げたのは僕。 だってクライドの指が僕のお尻の孔に触れたんだ。 そこは排出するところ。ここで何をするの? ちょっと怖くてクライドを見る。 そうしたら、クライドは笑ったんだ。 悲しそうに……。 クラ、イド? 「俺のここを使ってお前のそこに挿入(い)れる。だが、俺はお前にはずっと純粋であって欲しいと思っている。何より、怖いだろう? こんなところを使ってまで俺とひとつになりたいとは思わないだろう? 俺を受け入れるそこはとにかく酷く痛むんだ。身を引き裂かれるくらいの痛みを感じるだろう。最近お前を避けているこれが理由だ」 クライドはそう言うと、背中を向けた。 ……それって。 クライドはひとつになるって言った。 怖い。でもそれは僕も思っていたことだ。肉体なんかなくなってクライドとひとつに融け合いたいって……。 それにそれに、もし、僕がクライドとひとつにならなければ、クライドは僕以外の人とひとつになっちゃう可能性もあるよね。 僕以外の誰かとクライドが……。 そう考えた時、僕はクライドの背中を追って抱き締める。 「イヤだ!」 「フラン……いいか、俺とこれ以上こうしているとお前を痛い目にあわせることになるんだ」 「いいよ」 いい。 「クライドならいい」 「フラン、あのな」 |