chapter:恋って落ちるものだよね 「そうそう、クルンってした毛先に真っ白卵みたいなプルンプルンの肌。大きなクリクリした目に輝く瞳!! しかも、あたしたち女子とあんまり変わらない身長!!」 ……どうせ……どうせ、ぼくの背はいまだに156センチだよ。 ふくれっ面をしてしまうぼくに、女子はフォローする。 「まあまあ、そんなに怒らないで。怒った顔もかわいいけど」 「そうそう、身長なんて気にしなくていいよ。男の子だし、きっとこれからだよ!! あと1ヶ月後にはもしかしたら、目の前にあるあの木みたいに、ホラ……って、あああああああっ!!」 ショートカットの女子が側にあった大きな気を眺めて大声を出した。 「あああああああっ!!」 つられるように、もうひとりの女子も声を上げる。 「え?な、なに? どうしたの?」 突然の大声にびっくりして、女子を見ると、2人は大きな木の枝を見上げていた。 「バドミントンの羽が木の枝にひっかかったの!! どうしよう!?」 「うわっ、最悪!! 部活に遅れる!!」 女子2人は、さっきの穏やかな雰囲気はなかったように慌てふためきはじめる。 ――うん。 こんな時は、ぼくの出番だよね。 自慢だけど、ぼくってすごく運動神経いいんだよ!! ぼくは腕まくりして木の上のどこに羽があるのかを確認した。 太陽の光が緑色をした葉を照らしている。 逆光に目を凝らしながら見上げると……。 |