お願い、ギュッてして!
☆第三話☆





chapter:☆好きっていう気持ち☆





「え?」


同じ掃除当番だった女子に怒られた。

あ、みんな、まだ教室に残っていたんだ?


――じゃなくって、何が触っちゃダメなんだろう?

しかも、どうして女子たちはみんな、ぼくの背後に立っているんだろう?


意味がわからなくって眉間にしわを寄せたまま、『触っちゃダメ』って言われたから手を引っ込めて押し黙っていると……。


「よし、いいよ。できた!!」


女子が誇らしげにそう言った。


「ぶわっは!!」


隣にいる男子はぼくを見ていきなり吹き出した。


そして、また別の女子が最後のトドメをさす。


「や〜ん、かわいい!!」


女子はほっぺたを赤く染めて、まるで小さな犬か猫を見るような目でぼくを見てくる。



かわいい?

かわいいって何?

今日はいつもより、う〜ん、っと失礼しちゃう!!


朝からいつも以上に、『かわいい』を連呼されてる気がする。


「もう! ぼく考え事してるのに静かにしてよ!!」


勢いにまかせて席を立つと、生徒会室に向かった。


そんなぼくの背後では、同じ教室の掃除当番だったクラスメート数人が騒いでいるけど、無視!!



なんだよ、なんだよ!!

みんなして、みんなしてみんなして!!


もう、みんなが困った時とか、助けてあげないからね!


ぼくは怒りにまかせて、生徒会室がある5階まで続く階段を、大股で力強く上った。





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