chapter:☆好きっていう気持ち☆ コレ……いつの間に? もしかして、教室で机に突っ伏していたあの時かな? 頭のてっぺんがモゾモゾするって思ったあの時。 同じ掃除当番の女子に付けられてたの? おかしいと思ったんだ。 なんで女子たちはみんな、ぼくの後ろに立っているんだろうって。 普通はね、会話は向かい合ってするハズだもん!! ――って、ちょっと待って? だとすると……ぼく。 この髪型のままここまで移動して来たんだよね? それって、教室からココまで……みんなに見られていたっていうことだよね? それにそれに……ココには霧我がいて……。 ちょっとヤだ!! 血の気が引いていくのが、自分でもわかる。 ぼくは慌てて、髪の毛を結んでいるシュシュを外そうとする。 「取るの? 可愛いと思うけど?」 「っつ!!」 ぅえっ!? 突然言葉をはじいたのは、ぼくの目の前にいた霧我。 「可愛いと思う」 そう言って、霧我はぼくの頭をポンポンとたたく。 当然、『可愛い』と言われたぼくは、またもや放心状態だ。 シュシュを取ろうとした手が静止してしまう。 霧我の顔を見ると……目を細めて、笑ってるんだ。 「……だってさ、俺はこの書類を理事長室まで持って行ってくるよ」 「俺も行こう。いくら紙とはいえ、そこまで束になっていると重いだろう」 「ああ、助かる。じゃ、行ってくるから鈴、留守番頼むね」 |