お願い、ギュッてして!
☆第三話☆





chapter:☆好きっていう気持ち☆





コレ……いつの間に?


もしかして、教室で机に突っ伏していたあの時かな?

頭のてっぺんがモゾモゾするって思ったあの時。

同じ掃除当番の女子に付けられてたの?


おかしいと思ったんだ。

なんで女子たちはみんな、ぼくの後ろに立っているんだろうって。

普通はね、会話は向かい合ってするハズだもん!!


――って、ちょっと待って? だとすると……ぼく。


この髪型のままここまで移動して来たんだよね?


それって、教室からココまで……みんなに見られていたっていうことだよね?


それにそれに……ココには霧我がいて……。


ちょっとヤだ!!


血の気が引いていくのが、自分でもわかる。


ぼくは慌てて、髪の毛を結んでいるシュシュを外そうとする。



「取るの? 可愛いと思うけど?」

「っつ!!」

ぅえっ!?


突然言葉をはじいたのは、ぼくの目の前にいた霧我。


「可愛いと思う」


そう言って、霧我はぼくの頭をポンポンとたたく。


当然、『可愛い』と言われたぼくは、またもや放心状態だ。

シュシュを取ろうとした手が静止してしまう。


霧我の顔を見ると……目を細めて、笑ってるんだ。


「……だってさ、俺はこの書類を理事長室まで持って行ってくるよ」



「俺も行こう。いくら紙とはいえ、そこまで束になっていると重いだろう」

「ああ、助かる。じゃ、行ってくるから鈴、留守番頼むね」





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