お願い、ギュッてして!
☆第三話☆





chapter:☆好きっていう気持ち☆





大好きな人に可愛いと言われて放心状態のぼくを置いて、ふたりは書類を持って生徒会室から出て行った。


ぼくは、霧我が言ってくれた『可愛い』が頭から消えることはなくって……。


霧我を想うと全身が熱くなる。


顔は、ボンッって火を噴く音がした。


他の人から『かわいい』って言われちゃうとすごく嫌な気持ちになるのに、霧我だと嬉しいのは、きっと霧我のことがすごく好きだからだ。


少しでも褒めてくれることが、天にものぼる気持ちになるんだ。



すき。

だいすき。


たとえ、この想いは言えないとわかっていても、その気持ちだけが大きく膨らんでいく。



「どうしたらいいんだろう……」


ぼくは、生徒会室から出て行く広い背中を、見つめていた。



ぼくと同じ気持ちを抱く人物が、同じように彼の背中を見つめていることも気づかずに……。





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