お願い、ギュッてして!
★第八話★





chapter:★残酷な言葉★





「ぼく……は…………」

「関係ないのにそうやってわざわざ俺の後を追うイヤな趣味は、さっきの女子が気になるからか?」



グサグサと問答無用で口にする霧我の容赦ない言葉は、ぼくの胸を突き刺す。


「そんなんじゃ!!」

「だったら何だ? 女子と俺の成り行きを見守るためか? それはご親切にどうも。俺はそんな親切なクラスメートを持って嬉しいよ」



「っつ!!」

どうして?


どうしてそんなひどいことを言うの?


ぼくは……ぼくは……。



「気はすんだか? いらんお節介はもうい……」



やめて。

もう言わないで。

霧我がぼくを好きじゃないことくらい、もう知っている。


……だけどぼくは……。




好きなのに。


どうして好きな人に、そこまで言われなきゃいけないの?

霧我はひどい。


「……ぼくだってっ!!

ぼくだって霧我が好きだった。ずっとずっと!! なのに、霧我は他に好きな人がいて……。近づいても近づいても追いつけない。生徒会だって、苦手な勉強だっていっぱいして、やっと隣にいられるようになったのに、大好きな霧我からは一生そういう対象として、みられないんだっ!!」



大声で叫んで、ハアハアと肩を上下させたぼくの息が静寂を破っている。


「すず?」

「っつ!!」


しまった!!

そう思った時にはもう遅い。



それは、言うはずのない告白。

言っちゃいけない言葉。





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