chapter:★残酷な言葉★ 「ぼく……は…………」 「関係ないのにそうやってわざわざ俺の後を追うイヤな趣味は、さっきの女子が気になるからか?」 グサグサと問答無用で口にする霧我の容赦ない言葉は、ぼくの胸を突き刺す。 「そんなんじゃ!!」 「だったら何だ? 女子と俺の成り行きを見守るためか? それはご親切にどうも。俺はそんな親切なクラスメートを持って嬉しいよ」 「っつ!!」 どうして? どうしてそんなひどいことを言うの? ぼくは……ぼくは……。 「気はすんだか? いらんお節介はもうい……」 やめて。 もう言わないで。 霧我がぼくを好きじゃないことくらい、もう知っている。 ……だけどぼくは……。 好きなのに。 どうして好きな人に、そこまで言われなきゃいけないの? 霧我はひどい。 「……ぼくだってっ!! ぼくだって霧我が好きだった。ずっとずっと!! なのに、霧我は他に好きな人がいて……。近づいても近づいても追いつけない。生徒会だって、苦手な勉強だっていっぱいして、やっと隣にいられるようになったのに、大好きな霧我からは一生そういう対象として、みられないんだっ!!」 大声で叫んで、ハアハアと肩を上下させたぼくの息が静寂を破っている。 「すず?」 「っつ!!」 しまった!! そう思った時にはもう遅い。 それは、言うはずのない告白。 言っちゃいけない言葉。 |