リフレクトの衝撃
一方オールマイトは体育祭の行われたあの会場で大人数のヴィランと戦っていた
あらかた敵の勢力も落ちてきた頃、一人の男に遭遇する
「・・・今、なんと言った」
「生徒達が大事なら俺と闘えと言ったんだ 仕掛けを生徒にしてある お前がここで生徒を助けに行けばその瞬間生徒の命は無いと思え」
「・・・・」
「怒ったか? 一応お前にも仕掛けているが簡単に死なれては困るそれに、お前に仕掛けて揺さぶってもやる気が出ない可能性があったからな」
「私に何を求めている」
静かに怒るオールマイトはみて愉快そうに笑う傷の男は大きく手を広げ叫んだ
「俺の名は堅身闘拳、お前を超える力を持つ!さあオールマイト俺と戦え!大事な生徒の命を救いたかったらな!!」
何も言わずオールマイトはその言葉を聞き終わる前に飛びだした
闘拳の後ろに回り気絶させようと手刀をしたがあっさりとかわされ、しゃがんだ闘拳が後ろを向いたまま左の肘をオールマイトにぶつける
ぶつけられたわき腹を押さえ、オールマイトは闘拳に向けて五発殴りこむ
すると闘拳の身体が膨れ上がり、オールマイトと同じくらいの体格に変わった
「!それは、ショック吸収とかじゃなさそうだな」
「俺を倒せば教えてやるよ」
そうか、と一言オールマイトは全力の拳を100、200と連続して殴りこむ
一発一発打ち込まれる度に闘拳の身体がしだいに大きくなり、オールマイトの五倍以上になった
「今までくれた分を返してやろう」
そう言ってその巨体には似合わない速さで移動し拳をオールマイトの前へ突き出すととてつもない力でオールマイトの身体が後ろへ吹っ飛ぶ
「!?ッ!ぐっ!!!」
見えない波動に勢いよく飛ばされたオールマイトは壁に当たり周りが瓦礫と化す
攻撃した闘拳は元の姿に戻っており、置いてあった小型のモニターをオールマイトの方へ向けた
「お前が倒れる度に生徒が一人ずつ、死ぬ、となったらどうする?」
そのモニターには敵の仲間相手に、ボロボロになりながらも戦っている姿が映っている
(!!緑、谷少年!!!)
ゆっくりと立ち上がったオールマイトの顔から笑顔が完全に消えた
「はっ!そうこなくちゃなァ!」
歓喜の声を上げ闘拳が攻撃態勢に入る(こいつさえ、こいつさえ居なくなれば・・・兄さんは!)
オールマイトは低く構え、深く息をし、飛び出す
「さァ!俺にその力をみせ、」
自身に向かってくるかと思われたオールマイトは遥か先、壁を突き破り会場の外へと向かって行ったのある
「貴様まさか・・・!!!待て!!!!」
闘拳が追いかけるしかし通常の状態ではでかくなった時ほどの速さは出せない
「・・・くっ!おい!幻間!くそっ繋がらねぇ!憑駒!!!そっちにオールマイトが来たら、能力を解除するか憑いてる奴の個性を発動させろ!こどもを順番に殺せ!!!」
ふと闘拳の中でゾワリとした感情が浮かび上がった 脳裏をよぎるのは作戦の失敗と、兄の姿
(まさか教師どもと"相性のいい個性持ち"が全員やられたのか プロヒーローとはそれほどまでにも・・・!)
いやまだ諦めるわけにはいかない自分はまだ走れているオールマイトを追いながら拳を握り締める
「プロヒーローをなめるな」
かつて兄が言った言葉が闘拳の不安感をより強めたが今は過去を振り返るわけにはいかなかった
(あの日から兄さんは死んだ 今は俺の出来る事をやるだけだ)
オールマイトは焦っていた自分に残された時間が残りわずかとなっていたからだ
緑谷たちの所にいる敵を先に倒して生徒たちを逃がさなければと急ぐ
戦っている間に相澤からは幻間捕獲の連絡がはいっていた 残るヴィランは闘拳ともう一人だけとなっていた
急がなければ、生徒達を救わなければ、平和の象徴として!教師として!
緑谷たちのいる大ホールの教壇側の壁を破り、生徒の姿を探した
「ハァ・・・ハァ・・・皆!!無事・・・、」
その光景に言葉を詰まらせた
あの時の結晶のヴィランが緑谷の上に乗り、剣を、今まさに、心臓に突き刺そうと、振りかざしている
「緑谷少年!!!!!!」
時間がゆっくりと流れる感覚がした、飛びだしたがオールマイトの速さをもっても間に合わないだろう
時が止まったかのような静かなホールで、緑谷の叫ぶ声がした
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