20
重苦しい沈黙が室内に満ちている。
「……で?砦にいきなり娘を連れて来て、何のつもりだ?」
扶鋤の厳しい瞳が、部屋の中の三人それぞれに向けられる。
「ふむ、扶鋤も一目で娘と見抜いたか」
「だから言っただろ。気付かねえ方が変だって」
「飛龍、赤羽。人の質問には答えろ」
鋭さを増した瞳に向かい、飛龍はあっさりと言う。
「改めて紹介する。今日から同行する事になった輝夜だ。あの結界を解けるらしい」
「宜しくお願いします」
「良かったじゃねえか。こんな別嬪さんがいてくれりゃ兵の士気も上がるってもんだ」
- 100 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet