21
扶鋤は頭痛を堪えるように額に手を当てて飛龍を睨む。
「幾ら将軍とはいえ、素性の知れない者を簡単に軍に加えるな。このろくでなし、一体どういうつもりだ」
「そう怒るな。いずれにしろ結界をどうにかせぬ事には領主を討てんのだぞ。この際仕方無かろう」
鋭い視線を笑って流し、腕組みをして続ける。
「結界を解く方法を見付け次第、すぐに動けるよう手筈は整えてあるな?」
質問を受け、扶鋤は反射的に姿勢を正して応じる。
「ああ。いつでも動ける」
「ならば今夜動く」
- 101 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet