24


「よかろう」

沈黙を破ったのは飛龍だった。

「そこまで言うのなら、示してみせろ。二人も異存は無いな?」

赤羽と扶鋤の方を見やって同意を確認し、続ける。

「では先程話した通りに領主の屋敷を攻める。兵達にも伝えろ」

「分かった」

二人が同時に慌ただしく動き出した中で、飛龍は輝夜を見た。

「扶鋤は口は悪いが意外と面倒見は良いからな。側にいれば、お前も安心だろう。先程の言葉が口先だけでない事を祈っているぞ」

「……ええ」

一瞬交わった瞳は、互いを探るようで。

まだ知らない語らない心を抱いたまま、交わった縁をそれと呼ばずに。

静かな日々から、戦いの場へ。





- 104 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet