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そして、更に行った道の向こうに巨大な門が見えて来た。

見張りの兵が幾人も目を光らせているのが遠くからでも分かる。

飛龍は雨除けの為に頭から被っている衣を更に深く被り直して、赤羽の後に馬を進めた。

その後も幾つかの門をくぐり抜けてようやく宮が見えて来ると、前の赤羽が別の方向に進み始めた。

「正面からは入らないの?」

輝夜が尋ねると、飛龍は衣の陰で軽く笑う。

「さすがに無理だな。何しろ俺はずっと宮中にいる事になっているのだからな。此処までは赤羽の供として来れるが、この先は抜け出す時に使っている通路を使う」

「……まあ。帝ともあろう者が何て事を」

得意そうに説明されて輝夜が呆れている間に、馬は裏門を通って宮に入った。

しばらく進んだ所で馬を降り、赤羽が二頭の手綱を取る。

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