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「分かりました。こちらへどうぞ」

「あ、はい」

飛龍を部屋に残して廊に出ると、角鹿が改めて口を開いた。

「輝夜殿、でしたね。私は角鹿と申します。あの帝の世話係のような者です」

「まあ、それは大変でしょうね」

「全く。何度こちらの身が保たないと思った事か」

嘆かわしい口調に、輝夜が微笑んで言う。

「あの、私はただの村娘ですから。殿なんて付けないで普通に呼んで下さい」

「……分かりました。では輝夜、大分濡れてしまっているようですから、まずは湯を使って下さい。その後で部屋に案内させましょう」

角鹿は少し行った所で人を呼び、やって来た采女に帝の客人を丁重に持て成すよう命じた。

それを聞いた采女は大変丁寧な物腰で輝夜を湯屋まで連れて行って湯を使わせ、用意されていた部屋に案内した。

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