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角鹿が宴に忍び込んでいた理由も、赤羽と似たようなものだった。

死ぬ覚悟で、帝の前に立ったのだ。

先程捕まった者のように、取り押さえられるか。

それともこの場で斬られるか。

書類から目を上げた帝はこだわりも無く笑う。

『まあ、そうかもしれぬな。しかし、今更逃げられんのだ。厄介な事だがな』

表情とは裏腹の深い色をした瞳を角鹿に向け、帝は続ける。

『なったからには俺なりに身を尽くすつもりだ。でないとお前達のように命を賭けて国を思う心に応えられん』

『…………』

思わず言葉を失った角鹿も、赤羽と同様取り押さえられた。

やがてその元に帝からの遣いがやって来た。

角鹿を自分の側近に任じたという知らせだった。

「まあ実際には度々姿をくらます帝の代わりに政を見て行かなければならない役目だった訳ですが」

深い溜息をついた角鹿を同情を込めた目で見てから、赤羽が尋ねた。

「そういや、輝夜はどうした?」

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