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「なあ、飛龍。やっぱり巫女さんがいた方が楽なんじゃねえか?」

「馬鹿を言うな」

今日も荒御魂と戦った後で赤羽が提案すると、即座に却下された。

「女なんぞ、荷物になるだけだ。戦場に出ても役に立たず守ってやらねばならない女など、いない方がましだ」

「……言いたい事は分かるけどなあ」

赤羽は溜息をついて続ける。

「お前、少しはその女嫌い治した方がいいぜ?」

これはごく近しい者しか知らない飛龍の性格だった。

宮中には沢山の采女がいるが、彼女達の間に飛龍の話題が出ない日は無かった。

飛龍は女からの人気が非常に高いのである。

しかし飛龍はどんな女も徹底的に無視した。

側に仕え世話をする采女すら選ばず、自分の世話は自分でするから必要無いと言い切った。

本人の意志に反して、そんな謎めいたところがまた女達の関心を惹いてしまっているようではあるが。

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