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「そうか。それは羨ましいな」

「え?」

驚いた顔をした輝夜を、飛龍が不思議そうに見る。

「どうした?俺には聞こえないが、もしも話せない水や花と会話が出来たら素晴らしいと思うが」

「あ、ええ……有り難う」

輝夜はそう言ってから、微笑んで付け足した。

「私、気味悪がられると思ったわ」

「何故だ」

「私ね、山の竹林で倒れていた所を拾われたのよ。それにこんな髪と瞳だし、村の子達に随分苛められたの。人は自分達と違う者を嫌うのね。だから他の人には分からない声が聞こえるなんて言ったら、笑われるか気味が悪いと思われるかと……」

「何を言っている」

苦笑を浮かべて飛龍が言う。

「人と違うと言うなら、帝だってそうだろう。本当の民の心は民にならねば分からぬ。だが真に知らねばならぬ時になって、宮中に押し込められるのだから堪らない」

「だから、こうして抜け出しているのね。今日は何か分かったの?」

「どうした、やけに理解があるな。いつもなら説教をするところだろう?」

聞き返されて輝夜が息をつく。

「理解しようと努力しているのよ。人を上辺だけで判断するのは、される方にとって不快だと知っているから」

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