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「必要な物はこちらで用意する。すぐに準備を始めてくれ」

「ええ」

「飛龍、お前は一体何を考えてんだ!」

まだ反対する声を無視して、飛龍が立ち上がりながら言い放つ。

「これは勅命だ。もう異論は無いな」

飛龍はそのまま部屋を出て行った。

「……ったく、何処までも勝手な奴だな」

「本当に良かったんですか?輝夜」

「勿論よ。あの人に付いて行くと決めたのは私だもの」

そして、信じると決めたのも。

「じゃあ私、旅の支度をするわね」

二人に軽く頭を下げて退室する。

『俺を信じて任せろ』

飛龍がその気になれば、敵う者などいないだろう。

彼こそ真の光を持つのだから。

その前にどんな策と武力で立ってみせても、敵う筈は無い。

だからこそ、飛龍自身は人より余計に多く傷付かなければならないけれど。

光であるのに闇ですら理解してしまう優しさのせいで。

それならば自分はせめて、貴方が光り輝く為の影となろう。





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