04
「必要な物はこちらで用意する。すぐに準備を始めてくれ」
「ええ」
「飛龍、お前は一体何を考えてんだ!」
まだ反対する声を無視して、飛龍が立ち上がりながら言い放つ。
「これは勅命だ。もう異論は無いな」
飛龍はそのまま部屋を出て行った。
「……ったく、何処までも勝手な奴だな」
「本当に良かったんですか?輝夜」
「勿論よ。あの人に付いて行くと決めたのは私だもの」
そして、信じると決めたのも。
「じゃあ私、旅の支度をするわね」
二人に軽く頭を下げて退室する。
『俺を信じて任せろ』
飛龍がその気になれば、敵う者などいないだろう。
彼こそ真の光を持つのだから。
その前にどんな策と武力で立ってみせても、敵う筈は無い。
だからこそ、飛龍自身は人より余計に多く傷付かなければならないけれど。
光であるのに闇ですら理解してしまう優しさのせいで。
それならば自分はせめて、貴方が光り輝く為の影となろう。
- 154 -
[*前] | [次#]
しおりを挟む
ページ:
Reservoir Amulet