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「いいえ。そうでは無く、私がいなくても良くなるの。飛龍がやるべき事を成し遂げるなら私がいる事は助けになるかもしれない。でも飛龍がそうしないのなら、私がいても仕方無いでしょう。私は考えがあって飛龍を信じているの。それに私は今、遊びで時間や命を浪費している暇は無いのよ」

まだ幼さの残る少女なのに。

語る事には誰にも動かせない意志が感じられる。

それはまるで。

「私はやらなければならない事があるの。だから決して自分を無駄には出来ない。大きな務めがある者は誰でもそう思うでしょう。きっと、貴方も」

「はい。それは分かります」

「故に、飛龍が世界を変えようとする限り私は付いて行くわ。例え命を賭ける必要があっても。それが私の考えと関係するから」

まるで変えられない水の流れのように。

迸る奔流は、何者にもせき止められはしない。

「なんて色々言ってみたけれど」

輝夜は遠い空を見上げて付け足した。

「難しいのね、人の心って。自分ではどうしようも無い事もあるんだわ」

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