04
「どうした?角鹿」
「いえ、何でもありません」
『帝は飛龍でしか有り得ない。あの人はこの世界を変えるわ』
だからこそ、世界の前には個人の幸福など敵わなくて。
そんなものを最初から切り捨てて進む孤独を。
『願ってしまうの。飛龍自身の幸せを』
分け合える存在と出会えたなら、少しは自分を大切にするだろうか。
死に急ぐような焦燥を振り切って、穏やかな安らぎに手を伸ばそうとしたりするのだろうか。
もしもそうなら、側で仕える自分も少しは安心出来るのだが。
「まあとにかく、貴方は此処で大人しくしていて下さいね。下手な事をして、彼女に火の粉が掛からぬように」
「分かっている。俺も信用が無いな」
「日頃の行いが悪いからでございましょう」
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Reservoir Amulet