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まほろばの宮、帝の部屋には意味深い沈黙が降りていた。

分厚い書状に認められた、丁寧な文字。

筑紫にいる輝夜からの報告書を目にした角鹿が、思わず呟く。

「これだけの情報を、毎回輝夜は一体どうやって探っているのでしょうね」

「あの娘、相当無茶してるんじゃねえか?」

「蛇集の屋敷には、高千穂軍の者が潜り込んでいる。何かあれば報告があるだろう」

心配そうな顔をした赤羽に、飛龍は文から目を離さずに応じた。

「そ、そうだけどよ。少しは心配になるだろ。危ない目に遭ってないかとか、領主に妙な事をされてないかとか」

「輝夜は純粋ですからねえ。まあ、それだけのお嬢さんではないかとも思いますが」

探るように飛龍の顔に視線を向けた角鹿は、その表情が全く変わらないのを見て息をついた。

「やれやれ、素直じゃないですね。お互いに」

「……何か言ったか、角鹿」

「いえ、別に」

それからは淡々と新たな情報を吟味する作業が続いた。

やがて文の最後の部分まで読み進んだ飛龍が、微かに眉をひそめる。

「全くあいつは、いつも何を考えているのか分からぬ」

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