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「幾ら何でも、何の考えも無しに敵地に赴いたりはなさらないでしょう」

赤羽が改めて文に目を落としながらぼやく。

「だけどよ、安全ではないだろ。死んだら洒落にならねえぞ。何であいつは、こうとんでもない行動ばかりするんだ?」

「今更でしょう、そんな事は」

苦笑を浮かべて角鹿が続ける。

「我々に彼の行動を理解する事など不可能でしょう。何しろ帝は、廻る世界を壊して行かねばならないそうですから」

「何だ?それは」

怪訝そうに尋ねた赤羽に、微笑んで告げる。

「さあ、我々も務めを果たしましょう。帝は此処にいると信じさせる為にも、この地の守りを固めなければ」

「あ、ああ。そうだな」

誰かが傷付く事を自分が死ぬより恐れる彼にとっては。

何より守りたいものの為の戦いが、始まろうとしている。





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