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「まほろばの守りも厳重です。最早攻める事は愚か、近付く事さえ危険かと」

「まだ各地の軍はあるだろう。それを動かせば……」

「勅命が下り、各地の将軍はほぼ全て解任されていました。こちらで協力を要請していた光の軍は皆、向こうの武力となっています」

光の軍とは言ってもほとんどが先帝に付け込んで将軍の名を得た者達だ。

だから前もって金で話を付け、まほろばの軍が筑紫を攻める為出払った後で攻め込む筈だったのだ。

「何だと?何故もっと早くに分からなかった」

「様子を探らせていた者が、あちらへ加わりましたので」

現状が明らかになるにつれ、蛇集の顔は強張った。

ようやく見えて来たのだろう。

筑紫が今、どんな状況なのかが。

完全に孤立してしまった事が。

今や帝の光が、国の全てを照らすかのようだ。

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