10


しばらく呆然としてから、輝夜が恐る恐る確認する。

「まさか、妃って私の事?」

「設定の上では絶世の美女としておいてやったぞ。感謝するのだな」

「ちょっと冗談じゃないわよ。私は嫌よ。どう見ても、私は妃にはなれないわ」

小声のまま怒り出した輝夜に飛龍が目を向ける。

「そうか?そうしていればそこそこ見栄えはすると思うが」

「……え?」

「まあ、口さえ開かなければな。しかし派手で動きにくそうな服だな。そんな格好、お前には似合わぬ」

(ああ、やっぱりそう言うと思ったわ)

予想通りの反応に、輝夜は溜息をついた。

すると飛龍が今までと変わらない調子で続ける。

「とにかく、何かあった時にはそう名乗れ。守り代わりにはなるだろう」

- 203 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet