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それを認める事は、敗北を意味する。
帝の前に膝をつく事を意味する。
そんな事があってはならない。
正しいのはこちらの筈だ。
皆はただ、従えば良いのだ。
無能な高千穂の領主のようにはならない。
権利さえあれば正しく治めてみせる。
帝よりもずっと、上手く国を動かせる。
かつての帝の過ちを知る民は、きっとこちらに付いて来る。
そう思っていたのに。
最も忠実で信頼出来た漣星でさえも反論をするようになった。
どうしてこうも思い通りにならない。
何もかもが腹立たしい。
正しいのは自分の筈なのに。
間違いなどありはしないのに。
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Reservoir Amulet