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扶鋤は息をついて低い声を出す。

「見るものなど無いぞ。村は何処もひどい状況だ」

「だろうな。だからこそ、俺が見に行かねばならんのだ」

そう言った飛龍の目を見返して、扶鋤が再び息をつく。

普段は馬鹿なだけの男だと思っていても、飛龍は時折妙に瞳の色を深くする事がある。

そういう時は何故か何も言えなくなる。

今も何事かを考え込む飛龍の瞳は底の見えない海のように暗く、深い。

「奴は、一体どれだけ民を虐げているのだろうな」

飛龍は呟いて窓の外を見やった。

日が暮れた外は、静かに闇に沈んで行こうとしていた。





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Reservoir Amulet