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外に出ると、馬を引いた賢彰が立っていた。

近付いた三人の姿を見付けるなり、その場に膝をつく。

「飛龍殿、輝夜殿、お待ち致しておりました。主上とお妃様とは露知らず、これまでに犯した数々の無礼を何卒お許し下さい」

「賢彰も……。だから違うの、それは!」

慌てて否定した輝夜の横で、飛龍が笑う。

「俺はそういう堅苦しい挨拶は好かぬ。今まで通りで構わんぞ、賢彰」

「は、しかし……」

「俺はお前を戦友だと思っているが、お前は違うのか?」

賢彰はしばらくの間飛龍を見詰めていたが、やがて苦笑して立ち上がった。

「全く、貴方には敵いませんね。主上に戦友と呼ばれたなんて知ったら、僕の親戚一同はきっとひっくり返っちゃいますよ」

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