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二人の口喧嘩が一段落したところで、賢彰が提案した。

「じゃ、早速ですけどお着替えをしないとなりませんね」

「……着替え?」

面倒そうに言った飛龍の横で、采女の衣装のままの輝夜が自分の姿を見ながら頷く。

「そうね。このままでは動きにくいし、あちこち汚れてしまったし」

「散々暴れたからね。それならすぐに用意するよ。闇の地に行っても目立たない物を」

「あっ、そういう事なら僕に任せて下さい!こんな事もあろうかと、ちゃんと用意しておきましたから!」

言い残して立ち去った賢彰は、すぐに二人分の衣を抱えて戻って来た。

「はい、どうぞ」

「あ、有り難う。でもいつの間にこんな物を……」

「飛龍殿が高千穂宮に輝夜を連れて来た時から、いつかこんな日が来ると予想してたんですよ」

思い起こすように遠くを見る賢彰から、怪訝な顔で飛龍が衣を受け取る。

「衣など、動き易ければ何でも良かろう」

「その点については安心です。ちゃんと戦闘用に丈夫に作ってありますから」

自信に満ち満ちた顔に促され、二人は着替えの為に一旦別れる。

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