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飛龍は深く息を吐くと、上手く口に出来ない言葉の代わりに言った。

「疲れているならそのままで良い。落としたりしないから、安心して眠っていろ」

「……ええ」

素直に頷いた輝夜の様子に、その細い体を支える腕に力を込める。

本当に、いつも強がりで意地っ張りで可愛げの欠片も無いと思うけれど。

静かにしていれば綺麗な娘なのだ。

采女の派手な衣装を纏っても違和感が無い位に。

男勝りに腕が立っても、体つきや肌の白さは自分とは全然違って。

女だと知っているのに、側にいても不快でないのは何故なのだろう。

皆同じだと思っていたから、今まで特に興味も持てなかったけれど。

輝夜は他の女とは違う気がする。

だからだろうか。

『私は貴方の人を大切にするその優しさは、とても尊いものだと思うわ』

もっと知りたくなって来る。

もしも自分の心を開け渡せばずっとこうして共にいられるなら、それも悪くないなんて考えてしまう程に。

知りたくなる、輝夜の事を。





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