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隣を歩く少女の横顔を見ると、それに気付いた輝夜が申し訳無さそうに言った。

「ごめんなさい、少し我慢していて。こうしているのが一番安心なのよ。私の声も何処まで届くか分からないから」

「ああ、別に……」

こうしているのが嫌な訳ではないと答えようとして、先を歩く二人の意味有りげな視線に気付く。

「何だ?」

あまりに見られているので仕方無く訊くと、賢彰はにこにこして手を振った。

「あ、僕達の事は気にしないで続けて下さい!」

「帝でも、可愛い奥方といる時は初々しいんだね」

「だからその話は……」

飛龍と輝夜は同時に言い掛けて顔を見合わせる。

息を吐いて、飛龍が面倒そうに言う。

「お前のような口やかましい奥方など御免だな」

「私だって御免よ!大体そんな話になったのは飛龍のせいでしょう!全く、女心を何だと思ってるの?」

「ほう、お前にそんなものが備わっていたとは知らなかったぞ」

「何ですって?」

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