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結界を抜けた先に待っていたのは、変わり果てた大地の光景だった。

緑は無く花も咲かない、乾いた砂を時折風が運んで行くだけの。

まだ昼間なのに辺りも薄暗い。

闇の人々が住む地には、もう八百万の神々の加護は無い。

「分かった?だから僕達は住む場所が欲しくて光と戦って来た。もう此処には長くは住めないからね」

「……どうして、こんな」

立ち尽くした輝夜が、声を震わせて呟いた。

その手を握る自分の手に力を込めて、飛龍は暗い瞳で目の前の景色を見詰める。

「そうか。やはり神は人間を見限ったのだな。そうでなければ、これ程の荒廃が許される筈が無い。闇がそうなら光もいずれはこうなるだろうが」

「それは、神がもう僕達を見捨てたという事ですか?」

まだ光の地ではあまり表には出ていない事が、此処では明らかに目に見えて分かる。

八百万の神々も天つ神も、人間の声はもう聞かないと。

「違うわ」

不意に輝夜が、いつに無い激しさで言った。

「例えそうだとしても、まだ間に合う筈よ。諦めないで、飛龍」

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