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新たな帝が立った宮中は光で満ちているようでも、民の生活は苦しみで満ちているのだ。

民は新しい帝に希望を託して日々を生き抜いているが、赤羽には国を再び豊かにするのはかなり難しいという現実ばかりが見えた。

その場で切り捨てられるかもしれないが、それでも帝に分かっていてほしかった。

もう既に失われてしまった命がある。

今まさに失われて行く命だってあるかもしれない。

帝は神ではない。

簡単に道を過つのだ。

だからこそ、それを知った上で国を治めてほしかった。

幾ら何でも、こんな記念の席で起こった事は忘れられないだろう。

此処で自分が斬り捨てられても、いつまでも胸に残るだろう。

ならばそれで構わないと思った。

誰も動かず何も言わない中で深い瞳で探るような視線を赤羽に向けていた帝が、何故か満足げな笑みを洩らした。

手を伸ばして書面を受け取り、赤羽に告げる。

『忠告に感謝する。読ませてもらおう』

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