25


きっと神々は分かっている。

輝夜が、今ではもう戻れない位に強く人である帝のものとなっている事を。

その想いは自分でもどうしようも無く広く大きく流れる。

止める事は出来ない。

けれど、それを悔やんだり恥じたりはしない。

顔を上げて正面から受け止めてみせる。

「誰に向かって牙を向いているの。私が誰か、分からぬのか」

鋭い瞳で怒れる神々を見据える。

「鎮まりなさい」

その瞬間、輝夜の中に直接声が響いて来た。

何故お前が。

その者を庇う。

愚かな人間を。

過ちを繰り返す人間を。

地を汚すしか出来ない人間を。

何故何故何故何故。

- 243 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet