25
きっと神々は分かっている。
輝夜が、今ではもう戻れない位に強く人である帝のものとなっている事を。
その想いは自分でもどうしようも無く広く大きく流れる。
止める事は出来ない。
けれど、それを悔やんだり恥じたりはしない。
顔を上げて正面から受け止めてみせる。
「誰に向かって牙を向いているの。私が誰か、分からぬのか」
鋭い瞳で怒れる神々を見据える。
「鎮まりなさい」
その瞬間、輝夜の中に直接声が響いて来た。
何故お前が。
その者を庇う。
愚かな人間を。
過ちを繰り返す人間を。
地を汚すしか出来ない人間を。
何故何故何故何故。
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Reservoir Amulet