04
まだ信じられない思いで、まほろばへの使者に文を託す。
それから再び、二人が眠る部屋へと足を向けた。
「あ、扶鋤殿」
中に入ると、賢彰が顔を上げて力無く言う。
「本当に、申し訳ありません。こんな事になって……」
「謝るな。……謝らないでくれ」
「……はい」
二人の亡骸は、賢彰と漣星の手によって高千穂宮に運ばれた。
まだ飛龍と輝夜の死については公表していない。
今は親しい者達だけで静かに悼みたくて、まほろばの赤羽と角鹿にも知らせを出した。
けれどまだ信じられない。
信じたくない。
こうして見ていると、いつ起きてもおかしくないように思えるのに。
声を掛ければ目を覚ますと錯覚してしまう位、二人は変わりなく目を閉じている。
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Reservoir Amulet