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「ど、どうでした?抱き合ってましたよね。こう、ひしと!」

「だから、どうして貴方は私で再現するんですか」

扶鋤がまだ混乱している賢彰に向かって言う。

「抱き合っているいないの問題ではない。どうして死んだ筈の二人が生きているんだ。まず驚くべきなのは、そこだろう!」

「一体どうなってんだ?死んでたのは確かなんだよな」

「間違いないよ。心の臓だって止まってたんだから」

「こんな事が本当に起こり得るのでしょうか」

議論を始めた五人の後ろから、不意に違う声がした。

「まあ、あまり聞く話ではないな」

「全く、貴方って人は死んだ後も人騒がせなのね」

「それは俺のせいではないと思うが」

部屋から出て来た飛龍と輝夜を見て、賢彰が声を上げる。

「ぎゃああああー!で、出たあーっ」

「失礼ね、人を化け物みたいに」

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