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不機嫌そうに頬を膨らませる輝夜の横で、飛龍は苦笑しながら皆を見渡した。

「心配を掛けてすまなかったな。予想しない事態ではあったが、皆の心を乱した事を謝罪する」

その言葉と声で、その場にいた全員が一気に冷静になった。

懐かしいこの雰囲気こそ、自分が着いて行くと誓った主君の放つものだった。

「とにかく詳しく説明する。皆、部屋に入ってくれ」

「あっ、じゃあ抱き合っていた事についても説明をお願いしますね!」

「さて、何の事だか分からんな」

「えーっ、それだけですか!?僕は確かに見ましたよ!」

部屋に入る時、飛龍と輝夜の視線が合った。

そっと微笑みを交わすだけで胸が暖かくなって。

幸せに満たされる事は、もう少しだけ秘密にして。

想いを自分の中で少しずつ育てて。

いつか伝えるその時までは。

ただ側にいる幸福を抱き締めて。





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