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ずっと疑問に思っていた事を口に出すのに躊躇いもあった。
けれど、知らなくてはならない気がした。
彼女がまだ目の前にいる間に、本当の事を。
「それに、父上も言っていた。俺には月の姫の加護があると。お前は自分では普通の娘だと言うが、とてもそうは思えん。輝夜、お前は本当は何者なんだ?」
「…………」
輝夜は一瞬黙り込み、それからふっと息をついた。
「いつ訊かれるかと思っていたけれど、遂に訊いたわね。いつかこんな日が来ると分かっていたの。飛龍、私はこの世界の人間ではないのよ。あそこから来たの」
その視線の先には、空に浮かぶ月があった。
「……輝夜」
飛龍が呼び掛けると、少女は小さく首を振る。
「いいえ。私の本当の名は、月読【つくよみ】。夜の世界を治める者よ」
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Reservoir Amulet