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「逆らえばすぐ牢に入れられる。あたしの娘も連れて行かれちまった」

「とんでもない野郎ですね」

「しっ、そんな事を役人に聞かれたらどうするんだい。あんたも牢に入れられちまうよ。あいつはその為にこの村を見張ってるんだからね」

老婆は水瓶を肩に乗せ直して言う。

「じゃあ、あたしはこれで。早く出て行った方が良いよ」

そのまま立ち去ろうとした老婆から、飛龍は水瓶を取り上げた。

「俺が持ちましょう」

「そんな、悪いよ。旅の人に」

「良いんですよ。通り掛かった縁ですから」

水瓶を肩に乗せて老婆と共に歩き出す。

改めて村の様子を見直すと、確かに若い娘の姿は無く老人や子供ばかりが目立った。

この水汲みも、きっと今までは娘がやっていたのだろうに。

横目で老いた女を見て、飛龍は唇を噛んだ。

ひどいものだ、本当に。





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Reservoir Amulet