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満ちていた深い暗黒を優しい光が包み込んだと思った瞬間、それは一時の内に全てを鎮めた。

絶望の静寂が、夜の優しさによく似た静けさに取って代わる。

それと同時に、輝夜は力尽きたように気を失った。

「輝夜!」

慌てて支えた飛龍の呼び掛けにも目を覚ます様子は無い。

「どうしたんだ」

「大丈夫ですか!?」

他の皆も傷付いた体を気にせずに駆け寄って来る。

「さっきの力、やっぱり輝夜だよな。あれだけの事をすれば、疲れちまっても仕方ねえが」

「そうだね。天照を、神を留めたんだから」

「でも、凄いですね。……本当に神なんですね。輝夜も」

何処か寂しそうな賢彰の言葉に、飛龍は黙ったまま腕の中の輝夜を見下ろした。

まだあどけない少女にしか見えなくても。

本当に神なら、月読ならば想う事さえ許されないのではないだろうか。

側にいたいと願うなど、尚更。

それでも、それでも輝夜を愛しく想う気持ちを止める事など出来はしない。

次第に深まる好きという感情を留める術など無い。

いつかこの想いを伝えるという約束を、例え果たせないとしても。

この恋に、後悔など。

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