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「もうすっかり諦めてる感じだな」

「どうせ何を言っても抜け出すのだから、放っておけば良い。その内帰って来るだろう」

扶鋤も角鹿と同様に投げやりな口調で続ける。

「こういう仕事はあいつがいない方が進む。だからさっさと終わらせる」

「もう完全に開き直ってるなあ」

「帝が民の事を知るのは悪い事ではありませんしね。ですから、こういった作業は我々が効率的にこなした方が良いでしょう」

感心して声を上げた赤羽に、角鹿は淡々と返す。

「さあ、貴方も手伝って下さい。今日も仕事は山積みですよ」

「ああ、はいはい」

赤羽は腰を下ろして、手近にあった書面の束を手に取った。

その様子を見ながら、扶鋤が尋ねる。

「飛龍を捜していたようだったが、急ぎの用ではないのか?」

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